ABOUT EDR

EDRデータ解析とは?

事故のシチュエーションイラスト

What’s EDR?

EDRデータの解析について

EDR(イベント・データ・レコーダー)とは、自動車の事故が起きた際に、その車速、ブレーキやアクセルの状態、 シートベルト着用などの車両の運行データを自動的に記録する装置です。
EDRのデータを解析することで、事故が起きた際の車両の走行状態やドライバーの操作について事実関係を明らかにし、事故に至った状況や原因を客観的に調査することが可能です。

ドライバーの事故時の記憶が曖昧な場合でも、客観的なデータ解析を行うことにより、事故態様を早期に明らかにし、不要な紛争を予防することができるほか、裁判などにおいても公正な証拠として提出することが出来ます。

また、中古車両の事故歴証明や、修理費用算出のための客観的なデータとしても有効利用が開始されています。

パソコンの解析画面の写真

EDRの搭載義務

2022年7月から国内で販売される新型車についてEDRの搭載が義務化されました。継続生産車についても2026年から搭載が義務化されます。ただし義務化以前の車種でも、多くの車両には既にEDRが搭載されています。

東京・池袋で2019年4月に発生した高齢ドライバーによる暴走事故では、歩行中の母子が亡くなり他に9人が重軽傷を負いました。ドライバーは裁判で車両の欠陥が原因だったと主張しましたが、その後、EDRのデータが解析されたことでドライバーの運転操作ミスが原因であることが分かり、裁判でも確かな証拠として採用されました。このように、事故原因の究明にあたってEDRに記載されたデータの解析はとても重要です。

EDRとドライブレコーダーとの違い

事故発生時の状況把握の手段として役立つという点では、EDRもドライブレコーダーもどちらも有用です。
両者の大きな違いは、ドライブレコーダーは映像や音声が記録できるのに対し、EDRはアクセルやブレーキ、ハンドルの操作状況などを数値データとして記録できるという点です。

またドライブレコーダーの中にはGPS付きで速度や衝撃データが取れるものがありますが、そのサンプリングレート(データを記録する頻度)が1秒間に1回であるのに対し、 EDRで記録される衝撃パルスのサンプリングレートは1秒間に100回と、その精度にはかなりの差があります。 ただし個人情報保護の観点からEDRデータには映像や音声が含まれないように出来ているため、事故様態の正確な解明や裁判の証拠としては、EDRとドライブレコーダーの双方の活用が必要と言えます。

EDRとドライブレコーダーとの違い

CDR Analyst

CDRアナリストについて

CDR(クラッシュ・データ・リトリーバル)アナリストとは、交通事故の原因や状況を分析するために、車両のEDR(イベント・データ・レコーダー)からデータを収集し、その情報を解析する専門家のことです。
現在、CDRツールは全世界でBOSCH社のみが提供していますが、BOSCH社では専門知識や技術を習得し、資格試験に合格した者をCDRアナリストと認定する制度を設け、アナリスト資格者だけにCDRツールを販売しています。 そのため、EDRデータを取り扱うにはCDRアナリスト資格が必要で、その資格者は2024年1月現在で日本に四百数十名しかいません。

CDRアナリストは、交通事故における状況分析を担うスペシャリストです。弊社は、2024年4月30日現在、福井県の事業者の中では唯一CDRアナリスト資格保有者が在籍しておりますので、安心してご相談いただけます。

EDR解析サービス内容について